科学的な英語勉強方法についてまとめる
最近、仕事などでとみに英語能力が欲しいと思うことが多くなった。様々なテック系記事やカンファレンスは英語の情報にアクセスするのが最も早いし場合によってはそもそも訳されないことが多い…そして何より給料に後々響いて来やすいということがわかってきたから必要性を感じる笑
ただ、今まで散々失敗してきた英語勉強なので今回こそは…と思い、科学的な勉強方法を勉強してみた。
詳しくはこちらの本を読んだ↓
英語はもっと科学的に学習しよう (中経出版)
英語はもっと科学的に学習しよう SLA(第二言語習得論)からみた効果的学習法とは
- 作者: 白井恭弘
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2013/01/30
- メディア: 単行本
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どうやらSLA(second language aquision)という第2言語を習得するための研究がアカデミックに世界的に行われているらしく、それに基づいた英語勉強方法を学んだのでそちらをまとめたい
第2言語習得に必要な2つの要素
第2言語習得における重要な要素として以下の2つが挙げられていた。
- 強い動機
- 正しい学習方法
強い動機
正直これは、そらそうだと思うしかなかったのだが、動機に関しては何種類かに分かれるそうだ。
動機の種類
- 憧れ(ロールモデル)
- 社会的モチベーション
- ネガティブ・ポジティブ
1番は置いておいて、2番の社会的というのは、英語サークルなんかでみんなでやるということ、みんながあれば続くよね?的なイメージ
3番に関しては、「もし英語ができないと給料下がっちゃう」というネガティブなものや「英語で世界に羽ばたくぜ」的なポジティブなものでもいいとのこと、ネガティブでもいいのは驚きやで。
正しい学習方法
これも当たり前やんか!と思ったが詳しく見てみると面白かった。英語学習で重要なのは「大量のインプットと少量のアウトプット」らしい。そして、インプットとアウトプットそれぞれ日本で考えられているものとは全く別のことであったのでそれを紹介する。
インプット
インプットはまずリスニングありきだそうだ、リスニングしなくていい言語はないが、リーディングをしなくてもいい言語(日本の地域だとアイヌ語がそれに当たる)が多いことを考えるとリスニング優先になるのは自然なことであるそうだ。
さらにインプット教材には以下の点に留意すべきらしい。
- 自分の興味がある分野
- 言語付きのリスニング文書
- 6から8割型の意味がわかる文章
1に関しては、動機の観点や背景知識を使った内容の類推ができることからオススメだそうだ。
2関しては言わずもがな、確認できるし、リーディング教材にもなるから。
3に関しては、この割合くらいでわからないと内容の類推や単語の類推もできず学習効果が落ちるとのことだ。
また読むときは精読ではなく、そのまま直読直解で読むようにとのこと。
背景知識を使った内容理解や精読の否定など今までの勉強方とは異なり驚いた。
アウトプット
アウトプットはディクテーションや書き取り、音読を意味しないそうだ。
言語のアウトプットとは本来「自分の言いたいことをその言語で表現する心的プロセス」とのことだったので、アウトプットの練習はニュースへのコメントや、独り言、友達との英会話で言いそうだ。
また添削などのフィードバックにも言及があり、そこでは繊細な人だとフィードバックによる萎縮で余計に学習が進まなくなることもあり、効果のほどは明確ないという結果もあるそうなのでなる必ずしも必要ではないそうだ。
自分としての勉強方法
やはりインターネットにかなりの興味があるのでそれに関しての文章の聞き読みから始めたいと思う。
App名: English AudioBooks - TEDで英語を学ぶ、デベロッパ: Koujirou Inoue
こんなアプリのように、TEDのスクリプトを見れたり、バックグラウンドで英語を聞けるアプリがあるのでこれでインターネット関連の話題を書こうと思う…広すぎないかな…
これついてのコメントはTwitterでしてみようか…ごめんよへんなアカウントにしてしまい。
本自体の評価について
そもそも英語学習方法の研究があること自体知らなかったので有益な情報だった。
ただ、作者が「この本は理論の説明ではなく、具体的な実践方法を書いた本である」と断りがあったものの、1/3が作者の個人的な学習経験になったおり、それであれば理論についても突っ込んで欲しかった。
最後の1/3は学習方法についてのFAQとなり散発的で体系だっていないのが残念だった。
体系的になる内容なはずだったので非常に惜しい。