RouteDX Hokkaido第2回に参加した話
ルートDX北海道の第2回目に参加した今回は前回の影響受けツール導入でどうやってDXが成功したかについて語る会となった。
プロローグ
まずその契機となったコープさっぽろの事例から話があった。
コープさっぽろではSlack導入についてである。
北海道が広いということもあり、事業所ごとにLINE(つまりシャドウIT)を使っていることが多かった。その環境を是正するために。勉強会と従業員へのメリットを訴求して導入を行なった。
特にメリットに関しては、プライベートと仕事の距離感が近くなりすぎるLINEからより仕事に特化したものに変更できるのがSlackといった点だった
フルテック 塚原さんのLINEWORKS事例
LINEWORKSの導入までの経緯
フルテックさんは自動ドア等の設置・管理を行う会社である
彼らは技術者がかなり多く現場に赴き自動ドアのメンテナンス行ったりするのがメインの業務でもある。その中で現場で若い社員がどのような判断や作業を行えば良いかたまに分からなくなってしまうことがある。それを解決するためにLINEWORKSを導入し文字と写真とビデオ通話でベテラン社員と若手社員が簡単に繋がれる環境を構築した。
これにより多くの社員たちの作業能率の向上し一方で彼はこのツールの導入の教育にほとんどコストがかからなかったという。LINEはみんな当たり前のように使えるので勉強会は必要ないようだ。
今後の展開や議論
LINEWORKSの導入後、フルテックではさらにこのLINEワークスを使って自動ドア管理の日常管理カルテ情報を自動で入力できるような仕組みを作りたいと言っていた。
ここで対馬さんと塚原さんの議論になりスラックとLINEの使い分けについて話が出ていた。
LINEは1対1のコミニケーションに強いが全体への共有などのブロードキャスト性には問題があるとのこと、オープンコミュニケーションではSlackに軍配が上がるようだ。
またパスワード問題が情シスやユーザーどちらにとっても常に付き纏い辛いとのことである。いつもSSOで入力しており、忘れていることが多いため再発行の依頼が多く情シスも疲れるようだ。
導入方法は強制力で!?
ここで三浦さんの会社でのチャットワークの導入の話も出た。三浦さん会社では強制力を持って導入を進めると言うふうな方法をとった。例えば三浦さんにメール送られてきたら必ず返信の中にチャットワークのリンクを送りその後の質問には答えないって言うことを続けていきそれによって導入を果たした。まだ20人と規模は小さいが必要な人への導入は果たしている。
またSlackも同時に検討していたが、招待メールが英語であり周りの人が使えない点や、チャットワーク独自のタスク機能がある点も加味し、チャットワークとなった。
ツールの使い分けについて
チャットワークでタスク機能への言及から議論が派生、そもそも多くの機能を保持しテイルオールインワンのサービスを使うのか、それぞれの機能に特化したサービスを使うのかで議論が分かれた。またこの問題に派生して、SaaSは人数が多くなると価格が高すぎる問題やパッケージの方が安いんじゃ問題も出てきている。
パッケージ → 買い切りでわかりやすい、コスト的な安心感がある、オールインワン的な感じであることも多い、一方でライセンス縛りの問題なども
SaaS → 月額型で常に最新機能が使える、一方で人数が増えると高いなども問題も
という感覚値で話していたと思う
ピンクめがねさんの組織でのチャット導入について
導入までの経緯
謎のマスクメガネ、ピンクめがねさんの組織ではNPO法人であり300名位で拠点が十数拠点拠点。15年前からチャットツールを導入していたもののモバイル対応をしていなくLINEがシャドウITとして使われていた。
その解決のためのツールを探していたところ、LINEWORKSが高く、似たようなUIを持つ別のチャットツールを入れた。教育コストもLINEに似ているためほぼ発生しない。
パッケージ製品であるため、AWS上で動かしている。
ピンクメガネさんでも困っていることが多く、例えばIDやパスワードを忘れ問題は彼らも問題である。
またチャットツールからナレッジ集積はやっておらずRedMineで行っているようだ。
みんなシャドウITで悩む
Ratさんの会社では中々ツールへの投資が進まない中で使いづらいツールを使っているとシャドウITが発生してしまっているとのことだ
ツール導入のポイントは楽しさか?
コープさっぽろ北村さんからは楽しく使えることが重要であるという意見を出してくれた。おふざけなども自由でみんなから楽しいと思われるような取り組みを行うことが重要であり、それがシャドウITの防止にもつながるとのことだった。
Kick Flow 重松さんから200社に聞いたDXの勘所
Kick Flowの導入で見えたDXの勘所
重松さんはKick Flowと言うワークフローのツールを提供している会社でスマートHRの子会社である,彼は200社ほどにヒアリングをする中でDXの勘所についてまとめてくれた。
1.誰がオーナーか明確になっている
ー承認者など権限が、明確化されている
2.部署間の利害調整ができている
ー部署最適化になっておらず全体最適化になっている
ー優先順位などが明確になっている
3.周知を頑張る
ーキーパーソンを抑えている
ー現場のエースや承認者
という3つの要素が重要である点を教えていただいた
3つ目の周知に関しては前回のRoute DX Hokkaido1回目の結果と近しいところがある
ナレッジの集積ってどうしているのか?
ここまでツールの問題が出てくる中でナレッジ管理の問題も同時に語られてきたそれは重松さんの話でも上がってきた。まずナレッジ管理自体が必要だと言うふうに思っている会社が少ないと言うことが前提である。
さらにナレッジの作成に関しては根本的にナレッジを蓄積すると言うことに関しては強制力が無いということがその問題である。
今回は議論として様々な方向性に飛んでしまいまとめるに苦労したが、DXに関して下記の点が課題として挙げられると思われる
1つ目にはナレッジの蓄積
2つ目にはSaaS、パッケージ、オールイン、特化型などのツール選定の問題
3つ目にはIDパスワードの問題
4つ目には社内調整の問題(お金の捻出元の調整含む)
5つ目にはキーパーソン問題
この中から次に何を話すかを決めるため一度閑話休題的にWeb会議で実践する